場合によっては延滞・滞納した借金であっても過払い金請求ができるでしょう。

借金を遅延・延滞するとどうなる?

遅延・延滞が起きると「遅延損害金」が発生します。
遅延損害金は利息に似た性質を持っているので、結果的に遅延・延滞が起こってしまうと最終的な返済額が膨らむ結果となるでしょう。

 

一方で「過払い金」は出資法と利息制限法という、金利に関する2つの法律の内容のズレから生じた「グレーゾーン金利」と呼ばれる、本来払う必要のなかった「払いすぎた利息」のことを言います。

 

特に2010年以前にお金を借りていた人には過払金が発生している可能性が高いと言われており、この時期に借金をし、かつ遅延・延滞をしてしまった方は「遅延損害金」の中に「過払い金」が発生している可能性があります。

 

 

遅延損害金とは?

「遅延損害金」とは、借金の利用者が返済を滞らせたしまったが故に、貸金業者が被った損害に対して支払わなければいけないお金のことです。

 

返済の遅延・延滞が起こった場合の借金には、それまでの金利から「遅延損害金利率」という新しい利率が適用され、遅延損害金を合わせたお金を返済しなければなりません。

 

過払い金が認められるケース

 

過払い金を払ったことのある男性

遅延・滞納があった利用者が過払金請求を実行しようとすると、業者からは「あくまで遅延損害金利率にあたる請求をしただけで、過払い金が発生したわけではない」などという理由から、請求を拒否してくる可能性も考えられます。

 

しかし、以下のケースに当てはまる場合においては過払金の請求は正当な権利として認められる可能性が高く、貸金業者の主張に対して意義を唱えることができるでしょう。

 

法外な遅延損害金の請求をされている

利息制限法の第一条と第四条によると、遅延損害に対する金利は借り入れの金額によってどれだけ少額の借り入れに対してでも「最大20%」の割合での適用に制限されています。

 

かつての利息制限法では、遅延損害は契約時の利息から「×1.46」となっており、どれだけ高くても「29.2%」を超えることはありませんでした。
しかし平成20年の10月1日より、20%を超過する部分は「無効」とされ、法律で制限された金利を超える金利が課せられていた場合は過払金請求ができる可能性が挙げられるようになりました。

 

期間外の遅延損害金を請求されていた場合

遅延損害金は、遅延が発生してから完済するまで発生するわけではありません。

1ヶ月の遅延なら1ヶ月分しか遅延損害金は発生しないはずですが、悪質な業者だと「遅延が発生したら以降の返済全てに遅延損害金利率を適用する」場合もあります。

 

その場合は本来払わなくていいお金、まさに「過払い金」が発生しているので、過払い金請求の対象になるでしょう。

 

過払い金請求は慎重に

過去の借金に遅延・延滞があっても過払い金請求を諦める必要はありません。
しかし、過払い金を求めることのできるケースや、実際の請求の際の注意点はシビアなものになります。
難しいと感じたら信頼できる法律事務所の協力の元確実に請求を行うようにしてはいかがでしょうか